

人間社会は言ってみればルールや道徳で構成された仮想現実で、真の現実とは一致しないのだけど、
ネットの普及はその乖離にますます拍車をかけている。
その狭間を意識してしまった表現者は、どう反応していくのだろう。
可愛らしいスタンプやステンシル、わら半紙、といった素材を使いながら、それらとは離れたリアルな感触を与える、
さとうゆか監督。
一見萌えキャラに見える女の子たちの意味をすっかり解体して、その先にあるリアルな感触を与える、
大内えり子監督。
先立つのは、この世界への期待か、不安か、観察者の視点か、楽しんでしまえという遊び人の精神か。
いずれにしても「ここに存在してやる」という高らかな宣言と思える。
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日 時
2018年1月19日(金)
(1)18:00~/(2)19:30~
◉上映後イベント
Skypeトーク(予定)
●各回上映終了後 さとうゆか監督・大内りえ子監督
料 金
一 般: 900円+1ドリンクオーダー要
高校生以下: 500円
※定員は各回15名までとなっております。
会 場
ブックカフェギャラリーQuiet Holiday
〈JR・山陽姫路駅より姫路城方面(北)に向かって徒歩約10分〉
※フライヤーはこちら↓
さとうゆか監督作品

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自殺する人のところへあらわれる女の子のお話。
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『夜を飛ぶ』
【3’00″/2015】
夜目を閉じると見えるものがある。
これは残像なのか、 実際に見えているのか、記憶なのか、ゆめなのかわからない。
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パンケーキでパンケーキを作ろう!
「朝7時」というテーマで制作したアニメーション。
1枚1枚焼いたものをコマ撮り。
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音と映像の関係は個人的に作り出されるものである。
もし見ているものと音があっていると思ったら、それは自分の思い込みかもしれない。
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眠ることは死と似ている。
記憶も夢も生も死もすべてが曖昧にないまぜになっていく。
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大内りえ子監督作品
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『返事をする; 繰り返す 繰り返した;
消す; 特に好き 特に好きじゃなくなった。』
【5’33″/2014】
“氾濫”に巻き込まれる、僕の私の生活に焦点を当てたアニメーション作品。
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『カーテン カーテン カーテン』
【5’43”/2014】
何もない日常の中に、隠された何かがあるのかもしれない。
窓の奥、カーテンの向こう側。
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『偽物のあなたのための』
【5’05”/2017】
ツインテという髪型は私にとってとても魅力的である。
この髪型はなぜここまで世の中に浸透し、支持を得ているのだろうか?
ツインテの持つ呪いのようなものを通して、自分を偽って生きていく濁った感覚を表した。 |
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『DOODLES No.1-11』
【4’13”/2015】
書き溜まったノートの落書きをアニメーションさせた、習作的作品。
落書きを入り口として、日々の行動から発生するノイズに焦点を当てた。
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『私を管理して、
もしくはしないで。』
【3’00”/2015】
普遍的に存在する風景を題材としたアニメーション作品。
生活上の「コントロールする/される感覚」を出発点に、自分の作品をコントロールしたいという意識はどこから来るのか模索した。
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『私には未来がある』
【15’16”/2016】
「ぼく」の生活を描いた日常系アニメ。
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『16』
【0’35″/2014】
他人の夢をアニメーションとして視覚化した作品。
デジタルツールと色鉛筆を用い、技法の融合を目標に制作。
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監督プロフィール
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大内りえ子監督
日本・北海道出身。北海道在住。
アニメーションを中心に映像制作を続ける。
主な制作のテーマは個人性や日常が持つ暴力性と歪み、その崩壊について。
“ネガティブなこと”が持つ物語性と熱量を咀嚼し、再構築した作品を制作している。
その他、らくがきを元にしたアニメなども作る。
HP: https://www.riekouchi.com/
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