Vol.25 古川タク監督特集

日  時

2017年 9月29日(金)・30日(土)

29日:Aプログラム 18:00~/Bプログラム 19:30~
30日:Aプログラム 13:30~/Bプログラム 15:00~

 

●上映後イベント

古川タク監督Skypeトーク

 9月29日(金)Bプログラム終了後

(9月30日(土)Bプログラム終了後には29日のトークを録画したものを再編集して上映いたします)

料  金

一   般:全プログラム 1000円+1ドリンクオーダー
      1プログラム 800円+1ドリンクオーダー
高校生以下:全プログラム 800円
      1プログラム 500円

 

会  場

ブックカフェギャラリーQuiet Holiday
〈JR・山陽姫路駅より姫路城方面(北)に向かって徒歩約10分〉

 

公式サイト:

古川タクの春風駘蕩ページ http://www.asahi-net.or.jp/~uc2t-frkw/

 

監督プロフィール

古川タク/Taku Furukawa

1941年、三重県生まれ。 TCJ、久里実験漫画工房を経て70年代よりフリーランスのひとこま漫画家、アニメーション作家、イラストレーター、絵本作家など多種の肩書きを持ちながら、ふにゃふにゃ線画によるマルチアーティストとして今日に至る。

アヌシー国際アニメーション映画祭審査員特別賞、第25回文芸春秋漫画賞、毎日映画コンクール大藤信郎賞、朝日広告賞、文化庁メディア芸術祭優秀賞、紫綬褒章などを受賞。 現在、日本アニメーション協会(JAA)会長、文化庁メディア芸術祭運営委員、新千歳空港国際アニメーション映画祭名誉実行委員長、ICAF名誉実行委員長。

エンドロールのアニメーションを手がけた映画『一茶』(吉村芳之監督・主演リリー・フランキー)の公開を控える。

 

 

 

 

※フライヤーはこちら↓

 

Aプログラム

 

『牛頭』

ギリシャ神話に出てくるミノタウロスが主人公。
久里洋二監督から提供された音源から発想された。
第7回アヌシー国際アニメーション映画祭入選
【3’15″/1968】

監督:古川タク
音楽:一柳慧

『ニューヨーク・トリップ』

1969年にニューヨークを旅行した監督が、アートに溢れている街にインスパイアされて制作。
1972年ザグレブ国際アニメーション映画祭入選
【4’55″/1970】

監督:古川タク
音楽:三保敬太郎

『ヘッド・スプーン』

エッグスタンドに乗せられた卵型の男。
スプーンで頭を叩かれるにひびが入り、サイケデリックな光景が現れる。
ニューヨーク近代美術館ベスト・オブ・ワールドアニメーションフィルムズ選定
【5’31″/1972】

監督:古川タク
音楽:西岡たかし

『驚き盤』

映画の前史で登場する玩具「フェナキストスコープ」を再現し、フィルムで撮影された。
1975年アヌシー国際アニメーション映画祭審査員特別賞
【3’38″/1975】

監督:古川タク
音楽:東郷東海/林昌平

『コーヒー・ブレイク』

ひとり机で仕事をする男が、コーヒーで一息ついた瞬間、画面にあふれる食べ物、動物、車、建物…。
車が浮かぶイメージを発端に制作された。
第2回オタワ国際アニメーション映画祭入選
【3’17″/1977】

監督:古川タク
音楽:山崎宏

『コミックス』

うねる岩状の地面の上、逆さに吊るされた男。
耳は広がりやがては…。
シリーズ化を予定されていたため、冒頭に〔1.COSMIC WAVE〕との表記があるが、現在は1作のみ。
【3’21″/1979】

監督:古川タク
音楽:山崎宏

『スピード』

芸術、食料、乗り物の三部構成。過去と未来、スピーディーに歴史を行き交う。
国際交通安全学会が行ったシンポジウムのオープニング用の映像。
人間と高速社会をテーマに制作された。
1980年毎日映画コンクール大藤信郎賞
【5’45″/1980】
監督:古川タク
音楽:山崎宏

『スリーピー』

明日男クンちの2階に住んでいる恐竜のスリーピー。 いつもグーグー寝てばっかりいる。
ある日大事件が…。
監督の作品には珍しく子供のナレーションによりストーリーが進行する。
【5’25″/1980】

監督:古川タク
音楽:長谷川龍

 

『鳥』

山の上で寝ていた男のところに、不可思議な鳥がやってくる。
男は懸命に捕まえようとするが、変幻自在な鳥に翻弄される。
【3’15″/1985】

監督:古川タク
音楽:藤沢道雄

 

『マック・ザ・ムービー』

マッキントッシュが出始めた初期に、アニメーションソフトを使って制作。
モノクロでエンドレスの映像を数本つくり、その画面を直接撮影。 走査線の映り込みを避けて編集された。
【3’33″/1985】
監督:古川タク
音楽:山崎宏

 

カリグラフィティ

35mmの透明なフィルムに油性ペンで、一コマずつ直に描いていき、最後にネガポジを反転させた。
そのため、感光したしたフィルムに直接針でひっかくカリグラフにくらべて、線が丸みを帯びた印象になっている。
【4’51″/1985】
監督:古川タク
音楽:ピエール・バルー

 

Bプログラム

『ターザン』

時おりターザンのような雄叫びをあげながら、アフリカ旅行をする男。
監督がケニアの魅力にひかれ、何度か訪れていたのが制作のきっかけ。
第3回(1990年)国際アニメーションフェスティバル広島大会カテゴリーF・2位
【6’17″/1990】

監督:古川タク
音楽:大島ミチル

『以心伝心しよう』

画面左右に配置されたメモ用紙が別々のパラパラアニメとなり、時には連携する構成。
NHK「みんなのうた」で放送された。
第5回(1994年)国際アニメーションフェスティバル広島大会カテゴリーC・第1位
【2’17″/1993】

アニメーション:古川タク
歌:大城光恵

『上京物語』

老夫婦が田舎から上京し、都会で独立しているふたりの子供たちを訪ねる。
バブルが崩壊し始めた頃、小津安二郎監督「東京物語」をこの時代にと試みられた。
第3回(1999年)文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞
【13’33″/1999】

監督:古川タク
音楽:本多俊之

『テディ』

ある夜、女の子のとなりで眠るテディベアは、携帯の呼び出しで起き上がる。
やがて軍服姿のテディのシルエットが浮かび上がる。
イラク戦争のまっただ中の頃に制作、時代の気分を捉えた作品。
【4’15″/2005】

監督:古川タク
音楽:東儀秀樹

『クリプリ*クリプラ』

左右に投影された縦長の2つのアニメーション。
それぞれをバックに2人のパントマイム・アーティストがパフォーマンスを繰り広げる。
2007年7月から8月に品川のキヤノンギャラリーSで開催された「クリプリ*クリプラ展」で生まれた作品。
【5’50″/2008】

監督:古川タク
音楽:フルカワモモコ
出演:村山真哉/高桑三枝

『赤い靴!女の子!』

エコバッグを持ったネズミの女の子が猫に追われている。その場所は…。
2009年10月に開催された「イントゥ・アニメーション5・横浜」で公開されたオムニバス・アニメーション「JAA meets 横浜」の一編。
【0’15″/2009】

監督・声の出演:古川タク
音楽:フルカワモモコ

『はなのはなし』

ピノキオ、芥川龍之介『鼻』など古今東西の鼻話を切り刻んで仕上げられたナンセンス譚。
花粉症に悩まされている監督が、本多俊之氏のコンサート会場で聴いた曲のイメージから発想された。
【5’53″/2010】

監督:古川タク
音楽:本多俊之

『tokyoSOS(ゴ〇ラ)』

謎の怪獣が隅田川をほのぼのと進行中。
その先に目指すものは。
ベテラン・アニメーション作家で結成された集団《G9+1》によるオムニバスアニメーション『tokyoSOS』の一編。
【0’59″/2011】

監督:古川タク
音楽:丸山和範

『Oh!それ見よ』

古川監督自らゴンドラの船頭になって、美術館から広い公園までを漕いでまわる様子を、コマドリのアニメーションとして映像化。
2013年7月~12月府中市美術館で開催された「古川タクの実験工房 Oh!それ見よ」にて制作された。
【3’23″/2013】

監督:古川タク

『なまくら力』

忍者がお城の石垣を登るべく、悪戦苦闘を繰り返す。
京都のおもちゃ映画ミュージアムから提供された35mmフィルムに一コマずつ直接描かれ、同館で手回しのおもちゃ映写機にて上映された。
【0’53″/2017】

監督:古川タク

『ホテル・ナンジャラホイ・ドバイ』

高級ホテルに高級車で現れた男が、食事の席に…。
2017年8月に開催された「イントゥ・アニメーション7」で公開されたオムニバス・アニメーション「絶対15秒アニメ」の一編。
【0’15″/2017】

監督:古川タク

『ヒトコト劇場』特選集

政治から風俗までを風刺する超短篇アニメーション。
作曲家・桜井順氏とのコラボレーションで、桜井氏より送られてきたテキストから古川監督が発想する形がとられた。
webのフリーペーパー「週刊てりとりぃ」にて約5年間で計100本が掲載され、次回101本目が構想されている。
【約5分/2012-2017】