姫路シネマクラブ15周年記念特別上映会
『ユキエ』& 松井久子TVドキュメンタリー傑作選
『望郷の女たち』『完全無罪―冤罪は、なぜ起きたのか―』特別上映
このように美しく老いたい、このように老いに耐えたい。
愛する人に「スロー・グッドバイ」公開から15年―。あの感動をふたたび!!
アメリカ、ルイジアナを舞台に、初老を迎えたアメリカ人の夫と、アルツハイマー型認知症におそわれた日本人の妻の夫婦愛のドラマ。「スロー・グッドバイ」(ゆるやかな別離)にいたる日々を、薄れゆく記憶と懸命にたたかう妻と、彼女を励まし愛し続ける夫の姿を、抑制のきいた静かなタッチで描き、生きること、愛することの美しさを、深い感動で伝える。
『折り梅』『レオニー』の松井久子監督第一回監督作品。(1997年・日本語字幕付き・1時間33分)
1998年9月、姫路シネマクラブ設立1周年記念で上映した本作は15周年の今年、会員アンケートで歴代例会作品・邦画部門で最も高い評価を得ました。それを記念し、松井久子監督をゲストに迎え特別上映が決定。併せて松井監督がテレビプロデューサー時代に手がけたドキュメンタリー『望郷の女たち』『完全無罪―冤罪』はなぜ起きたのか―』も上映致します!!
<姫路シネマクラブ15周年記念特別上映会・(公財)姫路市文化国際交流財団助成事業>
上映スケジュール | |
10:30〜12:05 | 『ユキエ』 |
12:05〜12:35 | 監督トーク |
12:45〜13:35 | 『望郷の女たち』 |
14:00〜15:35 | 『ユキエ』 |
15:35〜16:05 | 監督トーク |
16:15〜17:05 | 『望郷の女たち』 |
17:30〜18:20 | 『完全無罪』 |
18:30〜19:20 | 『望郷の女たち』 |
19:30〜21:05 | 『ユキエ』 |
21:05〜21:35 | 監督トーク |
『ユキエ』
【上映開始時間】10:30〜/14:00〜/19:30〜
ユキエは、朝鮮戦争時に米軍パイロットだったリチャードと結婚して海を渡った"戦争花嫁"である。人種差別の根強く残るアメリカ南部ルイジアナ州で、彼女は夫の愛だけを頼りに、二人の息子を生み、育て、生き抜いてきた。子どもたちが巣立った直後、リチャードは友人の裏切りにあい財産も名誉も失ってしまう。失意の彼にとって、唯一の理解者は妻のユキエであったが、彼女は突然のアルツハイマー型認知症におそわれる・・・。深い寂寥感の中でリチャードは、自分の名誉が回復したならば、あるいは結婚以来帰っていない日本に行けば、ユキエの病が治るのではないかと心迷わせるのだが・・・。
当時、テレビ・映画プロデューサーとして活躍していた松井監督が、4年の歳月をかけて企画から手がけ、自ら資金を集め、メガフォンをとり、本編のほとんどを現地クルーと共にアメリカロケを敢行した。原作は吉目木晴彦の芥川受賞作『寂寥郊野』。脚本は先頃他界した映画界の重鎮・新藤兼人が手がけ、夫婦の心の絆を丹念に描きあげている。 (1997年/字幕付き/1時間33分) 出演:倍賞美津子、ボー・スベンソン、草村礼子、羽野晶紀 他 |
『望郷の女たち』
【上映開始時間】12:45〜/16:15〜/18:30〜
映画『ユキエ』の資金集めが難航していた1994年、戦争花嫁たちをアメリカの地に訪ね取材した松井監督初めてのテレビ・ドキュメンタリー作品。
異国に嫁いで半世紀、ユキエと同じ立場の女性たちは、実際どんな人生を送ってきたか?
そして今、老いの時を迎えて、何を思うのか?
明るくエネルギッシュな彼女たちの姿に「戦争花嫁」につきまとっていた暗いイメージが覆され、その逞しさに励まされる作品になっています。(1994年/50分) |
『完全無罪―冤罪は、なぜ起きたのか―』
【上映開始時間】17:30〜
1981年の、ある夏の夜。大分市の小さなアパートで起きた女子短大生殺人事件。事件から一週間後、隣の部屋に住む25歳の青年が逮捕され、無期懲役の判決を受けた。それから14年、無罪を訴え続けた青年は、地元の弁護士や市民たちの支援を支えに二審の判決の時を迎える…。
誰もが巻き込まれる可能性のある冤罪事件の恐ろしさを浮き彫りにし、青年が無罪を勝ち取るまでの警察、司法との長い闘いの日々を綴った、松井監督渾身の社会派ドキュメンタリー。 (1995年/50分) |
●どの時間からでも参加できます。ただし、上映中は客席への出入りはご遠慮下さい。
●チケット1枚で、映画・ドキュメンタリー・監督トークすべてに参加できます。
●ただし満席の場合は入場をお断り致します。ご了承下さい。
●当日は松井久子監督の著作販売ならびにサインセールを行います。ふるってご参加下さい。
とき:2013年2月26日(火) |