オールキャスト青年団による初の本格長編映画。 ファンであるダンサーのサインを求め、ふたりの女が雨音響く夜の街を駆け抜ける。 女性の抱く願望と孤独が夜の帷に垣間見える「白猫」。 アマチュアカメラマンの女の子が初めて開く写真展の一日を通して描かれる、友情への期待と失望。現代日本において消費されていく「芸術」の一風景が冷ややかに切り取られていく「写真」。 欠損した身体を脳があるかのように認識し続けてしまう「幻肢症」をモチーフに、右腕を事故で失った夫とその妻の間に横たわる溝と孤独を描き出す[右腕]。 3つのエピソードが綾をなし一つの世界を作り出す。 【制作年:2008年 / 上映時間:139min】 ●キャスト ●スタッフ ●受賞・上映歴 |
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【監督】 深田晃司 Koji Fukada |
1980年1月5日生まれ、東京都出身。 大学在学中に映画美学校フィクションコース入学。 長・短編3本の映画を自主制作した後、05年に平田オリザが主宰する劇団「青年団」の演出部に入団。 06年、バルザック「人間喜劇」の中の一編をテンペラ画のアニメーションで表現した中編『ざくろ屋敷』を発表し、パリ第3回KINOTAYO映画祭ソレイユドール新人賞を受賞。09年、長編映画『東京人間喜劇』を発表、ローマ国際映画祭、パリシネマ国際映画祭他に選出される。 10年『歓待』が東京国際映画祭日本映画「ある視点」作品賞、プチョン国際映画祭最優秀アジア映画賞を受賞。 13年『ほとりの朔子』でナント三大陸映画祭グランプリ&若い審査員賞をダブル受賞。 15年『さようなら』が東京国際映画祭メインコンペティション選出。 マドリッド国際映画祭ディアス・デ・シネ最優秀作品賞受賞。 最新作『淵に立つ』で第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門審査員賞を受賞。 最新作は、インドネシアオールロケによる『海を駆ける』。 |