vol39 Aプログラム


そげる・たわむ・外に流れる
【2011年/26分】
そげる・たわむ・外に流れる
下着メーカのワコールが発表した研究結果によれば、日本人女性の加齢による体型変化には「法則」があるのだそうです。
そのことが書かれた2010年4月16日付け朝日新聞朝刊の記事を、わたしはトイレの壁に貼っていました。
“登場人物が8ミリとビデオを行き来する”というアイデアを映画にするとき、毎日眺めていたこの記事がわたしの気持ちをキレイに汲み取ってくれたのです。

★イメージフォーラム映像研究所第34期卒業制作展優秀賞
★イメージフォーラム・フェスティバル2012ジャパン・トゥモロウ入選
★第17回ながおか映画祭イメージフォーラム・フェスティバル2012ハイライト選出


もうアイドルなんかならない
【2012年/27分】
もうアイドルなんかならない
NHKの人気番組『東京カワイイTV』からの出演オファーをきっかけにテレビに映りたい〈三木はるか〉が大奮闘。
そのときもう1人の《三木はるか》は売れっ子アイドルとして苦悩していた。
映像作家・三木はるかの公共放送レベルの野望は成就するのか!?
一粒で二度美味しい虚実入り交じるファッショナブル映画。

★イメージフォーラム映像研究所第35期卒業制作展最優秀賞
★アイドル映画祭2019優秀出演者賞
★東京フェイクドキュメンタリー映画祭2020入選


わたしバスガイド、あなたたち修学旅行生
【2013年/11分】
わたしバスガイド、あなたたち修学旅行生
「ぼくたち1組A班は修学旅行で訪れた鎌倉の思い出を映像にまとめてみました」という設定で、働いている学習塾の先生たちに学ランを着せ、カメラを持たせ、演技をしてもらった。
わたしはバスガイドになりたかった。
映像制作の経験のない人間たちで映画を作ってみたらどうなるのか、リハーサルなしの一発勝負に賭けて撮影を試みた。

★イメージフォーラム・フェスティバル2014ヤング・パースペクティヴ入選


安吾のごときもの歩く
【2022年/11分】
安吾のごときもの歩く
無頼で知られた安吾だけれど小説『女体』執筆の過程では、勝手に動く主人公に翻弄される・元カノの思い出に陶酔・水風呂に入って高熱にうなされる・自分で作ったご飯がまずくて落ち込むなど、妄想や生活に振り回されて筆の進みははかばかしくない。
坂口安吾『戯作者文学論』の朗読とともに三木はるかが安吾になろうとする挙動が、ひるがえって安吾になれない証になってゆく宙ぶらりんなひと夏の記録。


花に喩える
【2023年/15分予定】
三木はるかはスクリーンに映りたい。
それは自分に自信があるから? 否、容姿や性格に劣等感があるから。
出しゃばりなタチは虚勢で、そうしなければ人の目に留まらないという不安がある。
詩人で映像作家の鈴木志郎康は、成長する庭の花を記録した映画『極私的にコアの花たち』の中で「花束は人だ」と言った。
ならば三木はるかは花束になって口をつぐもう。
かわりに三木はるかを知る人に、三木はるかを大いに語ってもらおう。

★ワールドプレミア上映(世界初公開)


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